アプレッソの小野さんのコードレビューについての記事を読みました。私もレビュアーになる際は気をつけます。
- コードレビューについて
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50495777.html
- HRTの原則 ~ソフトウェア開発はバーでしっとり語り合うように ~
http://blog.livedoor.jp/lalha/archives/50496623.html
ところで、私はヴィンランド・サガという、中世ヨーロッパのヴァイキング時代を舞台にした漫画が大好きです。
この漫画の登場人物で、世間知らずで自分の身の丈を理解していないのに、なぜか自信だけはあって気が大きいプライドだけは一人前のいわゆる「若者」が出てきます。
彼は大きな農場の跡取り息子で、いわゆる「お金持ちのお坊ちゃん」なのですが、農場を継ぎたいと考えておらず、王に仕えて戦場で身を立てる「戦士」になるという夢を持っています。
そして、たまたま雇用のチャンスに恵まれるのですが、失敗して大恥をかきます。しかし、王は農場を接収しようと企んでおり、若者のプライドの高さを逆手に取り罠にはめます。
王は若者に部下をけしかけて侮辱させ、激怒した若者にわざと部下を殺させます。罪に問われた若者はなんとか家に逃げ果せるですが、王は部下を殺した罪を問い、農場に対して戦争をけしかけます。
若者を含めた農場の労働者たちは立ち向かうものの、王の軍勢には歯が立たず、結果多くの人を死なせてしまいます。
農場側は王の軍勢に降伏するかまだやるかを問われ、農場の経営一族(若者の家族)は財産を失うことと、降伏するのは恥であるという当時の考えから、降伏を否定しようとします。ところが、戦争の発端となった若者は降伏することを選びます。
当然周りは黙っておらず、戦場働きをして「戦士」である若者の兄は弟に対し、「侮辱した奴を殺した時の勇気を思い出せ。お前は名誉を守ったんだ」とハッパをかけます。その言葉に若者はこう返します。
違う!!あんなもん勇気じゃねェ!! オレは!王の前でしくじった! 嗤(わら)われて当然のバカで無能な男だ! なのに・・・・・!
なのに・・・オレには・・・・ だまって嗤われる勇気がなかった・・・・!!
つまり何が言いたいのかと言うと、githubでコードを公開して不特定多数の人に読んでもらうと、小野さんのブログの例の用に的を得ててもグサっとくるようなコメントを見かけて凹んだりしますが、実際未熟ですしコメントしていただけるだけありがたいので謙虚に受け止めますという話です。コメントしてくれた方も知らない人に対して「バーでしっとり語り合う」ように接する義理も無いですしね。
ただ、今後僕がコメントする立場になった時には嗤いません。 たぶん
だから、似たような経験した人がいたら気にせず続けてほしいなあと思いました。
…とは偉そうなことは言いつつも、実際人やコードに対してキツいコメントしたことは多々あります(レビューという場面ではなかったですが)。
コードレビューをほとんどしてもらったことが無かった中で、たまたま昨日丁寧にコードレビューをしてもらったこともあり、今後する際にもされる際にも気をつけようとと思ったという話でした。